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No.182 September.28, 2021
 
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北京の雍和宮
 
目 録
ニュース
「グローバル?イノベーション?インデックス」:中國は第12位に上昇
「2020年中國知的財産権発展狀況評価報告」によると、中國の知的財産権に関する発展の成果が顕著であることが明らかに
中國國家知識産権局が西湖龍井など50の國家地理的表示製品保護モデル?yún)^(qū)の建設(shè)計畫を新たに承認
日中特許庁長官がテレビ會議を開催
注目判決
集佳が韓國SHIN&KIM法律事務(wù)所と共同で代理人を務(wù)めた三花智控が韓國特許法院二審で勝訴
集佳のサポートにより北京師範大學が「京師」商標再審事件に勝訴
集佳の最新動向
集佳が代理人を務(wù)めた事件が北京知識産権法院「商標不使用取消不服審判審決取消訴訟における偽証に対する処罰の典型事例」に入選
 
 
ニュース

 
「グローバル?イノベーション?インデックス」:中國は第12位に上昇

 

  北京時間9月20日に、世界知的所有権機関(WIPO)が「2021年グローバル?イノベーション?インデックス(Global Innovation Index, GII)」を発表し、中國は第12位で、2020年から2ランク上昇した。

  中國が上位10か國にさらに接近

  中國は2013年から、グローバル?イノベーション?インデックスの順位が9年連続で著実に上昇しており、上昇傾向には非常に勢いがある。

  個別指標について、イノベーションのインプットから見ると、中國の貿(mào)易、競爭および市場規(guī)模、知識労働者の2大指標はいずれも世界のトップレベルにあり、読解力、數(shù)學、科學のPISAスコア、國內(nèi)市場規(guī)模、正式な研修を提供する企業(yè)、國內(nèi)産業(yè)の多様化、トップ3グローバル企業(yè)の平均研究開発費、トップ3大學のQS大學ランキングでの平均スコア、クラスターの発展の狀態(tài)、総資本形成の対GDP比率、企業(yè)による対GDP比GERDなどの個別指標がランキングの上位を占めた。

  イノベーションのアウトプットから見ると、中國の優(yōu)位性は無形資産、知識の創(chuàng)出、知識の影響に集中している。そのうち、國內(nèi)居住者による國內(nèi)特許庁の特許出願、商標登録、創(chuàng)造的な商品の輸出に占める割合などの個別指標はいずれも世界トップクラスを?qū)g現(xiàn)した。2021年は、知識の普及という指標における進歩が明らかで、特に知的財産権による?yún)毪钨Q(mào)易総額に占める割合という個別指標が継続的に進歩しており、中國が知的財産権の導入大國から知的財産権の創(chuàng)造大國への転換が段階的に進みつつあることを示している。

  十分な強靭さを備えた世界のイノベーション

  「報告」によると、スイスが11年連続で首位を占め、スウェーデン、米國、英國、韓國がそれぞれ第2位から5位を占めている。中國は第12位で、中所得國の首位を占め、日本、イスラエル、カナダなどの先進國を上回った。韓國は2020年の第10位から2021年は第5位に躍進し、上昇傾向が明らかである。トルコ(第41位)、ベトナム(第44位)、インド(第46位)などの中所得國は過去10年間の順位の上昇が明らかであり、世界のイノベーションの構(gòu)図が変わりつつある。

  世界の「最優(yōu)秀科學技術(shù)クラスター(Top S&T cluster)」ランキングにおいて、日本東京-橫浜地域、中國深セン-香港-広州地域、北京、ソウル、米國サンノゼ-サンフランシスコ地域がそれぞれ上位5位を占めている。昨年と比べると、深セン-香港-広州(第2位)の順位は変わらず、北京(第3位)、上海(第8位)、南京(第18位)、杭州(第21位)などの順位はいずれもやや上昇し、その上昇幅が明らかであった。

 ?。ǔ龅洌褐袊鴩抑R産権局ウェブサイト)

 
 
「2020年中國知的財産権発展狀況評価報告」によると、中國の知的財産権に関する発展の成果が顕著であることが明らかに

 

  中國國家知識産権局知的財産権発展研究センターは先ごろ「2020年中國知的財産権発展狀況評価報告」を発表した?!笀蟾妗工卧u価指標體系には「全國及び地域の知的財産権の発展狀況に関する評価指標體系」と「知的財産権の発展狀況に関する國際的な比較指標體系」の2つの指標體系が含まれる。前者は創(chuàng)造、運用、保護、環(huán)境などの60の指標からなり、後者は知的財産権に関する能力、業(yè)績、環(huán)境などの45の指標からなる。

  報告の評価結(jié)果から見ると、「國家知的財産権戦略綱要」の実施以降、中國の知的財産権に関する総合力は飛躍的に向上し、2020年の全國知的財産権総合発展指數(shù)は2010年の基準値100から304.7に上昇し、年平均成長率は11.8%となった。特に知的財産権に関する制度環(huán)境が大幅に改善されており、全國知的財産権環(huán)境指數(shù)は2010年の基準値100から2020年は315.3に上昇し、年平均成長率が12.2%に達し、知的財産権に関する法制度體系が継続的に整備され、知的財産権に関するサービス能力が大幅に向上し、知的財産権に対する保護意識が明らかに強化された。

  地域の評価から見ると、2020年に広東、江蘇、北京、上海、浙江および山東が知的財産権総合発展指數(shù)の上位6位を占めた。

  國際的な比較から見ると、中國は知的財産権の発展水準の世界ランキングにおいて2015年の第17位から2019年は8位へと飛躍的に上昇した。

  (出典:中國國家知識産権局ウェブサイト)

 
 
中國國家知識産権局が西湖龍井など50の國家地理的表示製品保護モデル?yún)^(qū)の建設(shè)計畫を新たに承認

 

  先ごろ、中國國家知識産権局が2021年國家地理的表示製品保護モデル?yún)^(qū)建設(shè)計畫名簿を確定した。建設(shè)計畫が確定した國家地理的表示製品保護モデル?yún)^(qū)は、主に以下の特徴を有する。

  第1に、地域代表性が高いことで、モデル?yún)^(qū)には西湖龍井、五常大米などの46の単一製品モデル?yún)^(qū)、および陝西富平、四川漢源などの4の総合モデル?yún)^(qū)が含まれ、29の省、自治區(qū)および直轄市に分布している。第2に、保護対象の種類が多いことで、モデル?yún)^(qū)內(nèi)の地理的表示は初級農(nóng)産物(栽培業(yè)、牧畜業(yè)、漁業(yè)における加工処理を経ていない生産物――訳注)、加工食品、地元の生薬および手工蕓品などの多くの種類を網(wǎng)羅している。第3に、知名度が高いことで、庫爾勤香梨(コルラ香梨)、霍山石斛(デンドロビウム?フオシャネンセ)、汝瓷(汝州市産磁器)などの古くから評判が高く、誰もが知っている地理的表示が選ばれて保護されており、そのうち33の地理的表示が「中華人民共和國と歐州連合の地理的表示の保護と協(xié)力に関する?yún)f(xié)定」で指定されている。第4に、総合的な効果が高いことで、モデル?yún)^(qū)內(nèi)の地理的表示の専用標識を使用する企業(yè)は2,444社に及び、直接的な年生産額は1,300億元に達しており、製品の付加価値が高い。第5に、農(nóng)村振興に照準を定めていることで、モデル?yún)^(qū)は18の中西部の省を網(wǎng)羅し、26の國家農(nóng)村振興重點支援県、國家貧困救済開発事業(yè)重點県、集中連片特困地區(qū)(國が認定した特に貧困狀態(tài)が深刻である広域地域――訳注)および「三區(qū)三州(「三區(qū)」はチベット自治區(qū)、新疆ウイグル自治區(qū)南部のカシュガル地區(qū)?ホータン地區(qū)?クズルス?キルギス自治州?アクス地區(qū)、青海省?四川省?雲(yún)南省?甘粛省のチベット自治區(qū)、「三州」は甘粛省の臨夏回族自治州、四川省の涼山イ族自治州、雲(yún)南省の怒江リス族自治州――訳注)」を網(wǎng)羅しており、貧困脫卻への取組みの成果の強化?拡大と農(nóng)村振興の有効な連攜を支えている。

 ?。ǔ龅洌褐袊鴩抑R産権局政務(wù)WeChat)

 
 
日中特許庁長官がテレビ會議を開催

 

  10月13日に、中國國家知識産権局の申長雨局長と日本國特許庁の森清長官がテレビ會議形式により初の會合を開催した。

  申局長は森長官の日本國特許庁長官就任に対して祝辭を述べ、日本側(cè)が注目する「知的財産権強國建設(shè)綱要(2021~2035年)」について紹介した。申局長は、雙方が共に努力し、日中間の知的財産権に関する?yún)f(xié)力の継続的な推進を希望する旨の見解を示した。

  森長官は、日本の知的財産権に関する政策の最新の動向を紹介し、新型コロナウィルス感染癥の感染拡大以降、日本が特許審査業(yè)務(wù)モデルの刷新、情報化手段を用いた利便的なサービス水準の向上などの面で講じた措置について情報交換を行った。會合では、雙方はさらに日中の知的財産権に関する最新の政策、法律の改正狀況などについて情報交換を?qū)g施し、共に関心の高い知的財産権に関する國際問題について意見を交換した。

  (出典:中國國家知識産権局政務(wù)WeChat)

 
 
注目判決

 
集佳が韓國SHIN&KIM法律事務(wù)所と共同で代理人を務(wù)めた三花智控が韓國特許法院二審で勝訴

 

  事件の概要:

  浙江三花智能控制股份有限公司(以下、「三花智控」という)は1994年に創(chuàng)立され、27年の発展を経て、家電用冷卻部品、自動車用溫度管理部品の2大事業(yè)を中核とする経営體制を構(gòu)築した。家電用冷卻部品のリーダー企業(yè)としての三花智控の規(guī)模の優(yōu)位性は顕著であり、長期にわたり経営は安定している。今回の國際訴訟にかかわる電子膨張弁分野では、現(xiàn)在世界で量産を?qū)g現(xiàn)しているのはわずか6社で、三花智控は半分近い占有率により首位を占めている。

  三花智控は韓國の某電子企業(yè)と安定した電子膨張弁の取引関係を構(gòu)築しているが、某競合他社が當該韓國企業(yè)向けに類似した構(gòu)造の電子膨張弁の販売を目論んでおり、當該電子膨張弁は韓國の某電子企業(yè)が中東地域向けに販売する空調(diào)に取り付けられることになっている。當該競合他社は韓國の某電子企業(yè)の注文を勝ち取るために、2019年初頭に自社製の電子膨張弁と三花智控の韓國における特許第1455952號および第1478777號について、韓國特許審判院に対して特許の保護範囲を確認する訴訟を提起し、自社製の電子膨張弁が三花智控の上述の2件の韓國における特許権の保護範囲に該當しないことを主張した。韓國特許審判院は審理を経て、一審判決において競合他社の電子膨張弁製品が第1478777號の保護範囲に該當するが、第1455952號の保護範囲に該當しないことを認定した。また、競合他社はさらに三花智控の韓國における特許第1157746號について韓國特許審判院に無効審判を請求し、韓國特許審判院の審理を経て、當該特許はすべて有効性が維持された。

  上述の韓國特許審判院の2件の一審判決書に対して、某競合他社と三花智控はいずれも韓國特許法院に控訴を提起した。2021年9月、韓國特許法院は2件の二審判決を下した。

 ?。?)第2020he6866號判決書:韓國特許審判院が下した判決(2019dang587號)を取り消し、某競合他社の明細書および図面に記載された発明が三花智控の韓國第1455952號特許の請求項1の権利の範囲內(nèi)に該當することを認定する。訴訟費用は某競合他社が負擔する。

  (2)第2020he6613號判決書:韓國特許審判院が下した判決(2019dang588號)を維持し、某競合他社の上訴を棄卻し、某競合他社の明細書および図面に記載された発明が三花智控の韓國第1478777號特許の請求項1~4、7~9の権利の範囲內(nèi)に該當する(同等である)ことを認定する。訴訟費用は某競合他社が負擔する。

  典型事例の意義:

  集佳が韓國SHIN &KIM法律事務(wù)所と共同で代理人を務(wù)めた三花智控は今回の韓國特許訴訟において全面的に勝利したが、これは現(xiàn)在までに國內(nèi)企業(yè)が韓國特許法院で全面的に勝利した數(shù)少ない重要特許訴訟事件でもあり、本件は「三花智控」の電子膨張弁およびその他の製品の全世界における知的財産権保護にとっても重大な意義を有する。

 
 
集佳のサポートにより北京師範大學が「京師」商標再審事件に勝訴

 

  事件の経緯:

  先ごろ、北京市集佳法律事務(wù)所が代理人を務(wù)めた北京師範大學の「京師」商標不使用取消不服審判事件の二審と再審について、最高人民法院は二審判決を維持する(つまり係爭商標「京師」の「法律サービス」での登録の有効性の維持)裁定を下し、最終的に勝訴となった。

  當該「京師」商標不使用取消請求事件の経緯には下記の非常に複雑な紆余曲折があった。商標局が登録を維持し、商標評審委員會が登録を取り消し、北京知識産権法院が一審で商標評審委員會の取消裁定を維持し、北京市高級人民法院が一審判決を取り消し、「京師」商標の使用に関する証拠が「法律サービス」において真に有効な商業(yè)的使用行為が行われたことを証明するに足りると認定し、「京師」の商標登録を維持し、第三者(商標不使用取消請求人)が二審判決を不服として最高人民法院に再審を申し立てたが棄卻された。

  典型事例の意義:

  本件において、代理弁護士は係爭商標の登録出願時の第7版「區(qū)分表」から現(xiàn)在有効な第11版「區(qū)分表」の「法律サービス」の名稱への変更過程を深く調(diào)査、検討し、サービスの目的、內(nèi)容、方式、対象などの多方面から「法律研究」が「法律サービス」の下位概念であるという事実を固め、區(qū)分表の変更による商標登録者の利益への損害を防止した。その一方で、《民法典》の観點から解除條件付き許諾契約の有効性と商標権者の意思に反しない使用行為について論証した。

 
 
集佳の最新動向

 
集佳が代理人を務(wù)めた事件が北京知識産権法院「商標不使用取消不服審判審決取消訴訟における偽証に対する処罰の典型事例」に入選

 

  9月10日、北京知識産権法院は商標不使用取消不服審判審決取消訴訟における偽証に対する処罰に関する狀況報告會を開催し、商標不使用取消不服審判審決取消訴訟の関連狀況、このような訴訟における偽証行為を規(guī)制する主な方法および知的財産権の全段階における保護のさらなる強化に関する提言について報告し、會議の席上で同時に複數(shù)の「商標不使用取消不服審判審決取消訴訟における偽証に対する処罰の典型事例」を発表した。集佳が代理人を務(wù)めた「BLACKDIAMOND商標不使用取消不服審判審決取消訴訟」が今回の典型事例に入選した。